二人について

脳科学Q&A

岩崎一郎&岩崎クレアの脳磨き

みんながイキイキとした魅力的なコミュニティのつくり方

脳磨き探求2026年2月20日

みんながイキイキとした魅力的なコミュニティのつくり方

この回の書き起こし

なぜ、ある集団は人々を惹きつけて創造的な場になるのに、別の集団は些細なことでギスギスして崩壊してしまうのか。その違いは一体どこから来るんでしょう。その答えの鍵が一人一人の脳の使い方にある。

脳の使い方?はい。実は私たちの脳には対照的な2つの使い方があると考えることができるんですね。

一つは個分離思考と呼ばれる使い方です。個分離思考?これは自分と他者を切り離して考えてしまって、短期的な損得とか、あとは多責、つまり何か問題が起きるとすぐに誰かのせいにする傾向が強い状態ですね。

自分を守るためのある意味原始的な防衛本能とも言えますし。ただ、この使い方が優位な人ばかりが集まるとどうしても互いを批判し合う息苦しいコミュニティになってしまう。なるほど。

一方でもう一つが共同体思考と呼ばれる使い方です。共同体思考?はい。

こちらは自分は他者とか社会とか自然という繋がりを前提とした脳の使い方なんです。そうすると長期的な視点を持てたり、自分だけじゃなくリタの心が働きやすくなったりします。なるほど。

ここで非常に興味深いのは、その脳内ネットワーク全体がバランスよく強調して動いたときに訪れる状態についてです。もしかして不老状態のことですか?その通りです。

いわゆるゾーンと呼ばれる状態について様々な大学や研究機関がリサーチを行っています。トップアスリートがよく語る状態ですよね。極限の集中状態に入っていて相手の動きがスローモーションに見えたとか。

ええ。ボールの縫い目まではっきり見れたといったエピソードですね。あの時彼らの頭の中では脳内ネットワークが全開になっているわけですね。

はい。しかしここで多くの方が誤解しがちな点があります。誤解ですか?

不老状態というのは歯を食い縛って極限まで必死に頑張っている状態だと思われがちなんですが、実は全く逆なんです。違うんですか?ええ。

でも脳内ネットワークが全開になって不老状態に入ると、この深い部分の感覚までがクリアに研ぎ澄まされます。はい。つまり自分の身体の声と完全に一致している状態になるんです。

ってことは無理をして頭だけで必死に考えている状態から抜け出して、自分の身体の内側としっかり繋がっている感覚を得られるわけですね。その通りです。その結果無理をしている感覚や力みは全くなくなって、無重力のように心身が軽く感じられます。

無重力のように。はい。ただサクサクと流れるように物事が進んでいく。

何かに取り繕うこともなく本来の最も純粋な素の自分に慣れている状態なんですよ。いつでもその素の自分に慣れてサクサクと物事が進むなら最高ですね。本当にそうですね。

仕事のパフォーマンスも人間関係も圧倒的にうまくいくはずです。こんなメタファーで考えてみてはどうでしょう。ジャズアンサンブルを想像してみてください。

そこにはトランペット、ピアノ、ベース、ドラムそれぞれが卓越して技術を持つミュージシャンたちがいる。彼らは互いの音を聞いて呼吸を感じて瞬時に反応し合うんです。一人がアドリブで情熱的なソロを奏でれば他のメンバーがそれを完璧なハーモニーで支えてさらに新しい展開へと誘う。

うわぁ。個々の才能が火花を散らしながらも全体としてはもう息を呑むほど調和の取れたダイナミックで予測不可能な音楽を生み出していく。それはめちゃくちゃワクワクしますね。

全員が主役で全員がサポーターでもあるみたいな。それこそが集合知性が躍動するコミュニティの姿です。一人一人のユニークな貢献が互いを刺激し高め合い、全体として壮大で美しい創造物を築き上げていく。

そんな場がこれからの社会に必要だと考えているんです。自分がそのジャズアンサンブルの一員になれるとしたら最高ですね。強制されていないし義務感で動いている人もいないのに集合知性の最もダイナミックで美しい発揮のされ方なんです。

集合知性ですか。はい、脳磨きによって無意識領域が整うと自分の頭の中の細胞同士が強調するだけではなくてですね、現実世界でも不思議と多くの人が関わってくれるようになります。現実社会の人間関係にも波及していくんですね。

ええ、まさにダイナミックな集合知性が発揮されて一人では到底無理だった夢や目標が周囲のサポートを得ながら驚くほどスムーズにかなっていくようになるんです。人々が本質的に求めているのはものじゃなくて意味のある繋がりだということ、そしてその繋がりを育む鍵は他の誰でもない私たち自身の脳の使い方にある。その通りです。

真のコミュニティは場所や制度から生まれるのではなくて、そこに集う人々の思考の質、その集合体から生まれる。そして最後にあなたに一つ考えてみていただきたい問いがあるんです。何でしょう。

この社会は現在の私たちの集合的な脳の使い方の結果です。結果。ええ、古文理思考が優位なまま作り上げてきた世界と言えるかもしれません。

私たち一人一人が自分の脳という家の熟練した建築家となり、集合的な脳の使い方を意識的に共同体思考とシフトさせていくことができたなら、はい。今私たちが直面している様々な課題を超えた先に一体どんな社会、どんな経済、どんな未来をこの手でデザインすることができるでしょうか。

音声をもとに書き起こしています。

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