
無理に強いリーダーを演じる必要はない
この回の書き起こし
なんで自分一人でこんなに抱え込んでいるんだろうって、あの孤独感だったり、チームがうまく機能しない焦りを感じることあると思うんですよ。ありますよね。ロールモデルがいなくてどう進めばいいか迷ってしまうことも多いですし。
そうそう。だからこそ今回の深掘りのミッションは一人で抱えないリーダーシップなんです。はい。
で、次に若手リーダー層なんですが、彼らは俺の背中を見てついてこいみたいな強いリーダー像には共感していないんです。うーん、もっと共感型のリーダーになりたいって思ってるそうですね。そうです。
でもいざ自分がリーダーになると、失敗を恐れて自分らしい軸が定まらなくなってしまう。なるほど。つまりどうしていいかわからないと。
結果的に誰にも助けてと言えずに孤独に抱え込んでいるんです。つまりこれってどういう意味を持つんでしょうか。はい。
で、リーダーが無理をして強い自分を演じたり感情を抑え込んだりしていると、この逃避室がフリーズしてしまうんですよ。え、フリーズする?そうなると他者への共感もできなくなってしまう。
だからこそ脳磨き検定が気づかせてくれるのは、あなたの人生そのものが宝物だということなんです。ああ、なるほど。あなたが一人で抱え込んで悩んでもがいた体験もすべて受け入れる。
それが結果的にチームへの最高の贈り物、ギフトになるんです。自分の失敗とか苦労した体験がチームへのギフトになる。そういうことです。
でもそこで岩崎一郎さんご自身のすごく興味深いエピソードがあるんです。ほう、どんなお話ですか?一郎さんは以前、稲森一郎さんの書籍に書かれている、自らを追い込むというフィロソフィーをものすごく大勘違いして実践していた時期がありまして。
大勘違いですか?ええ、リーダーは孤独に耐えて血を吐くような努力をしなければと思い込んで、周りとの壁を作ってしまったんです。彼自身はこれを古文理思考と呼んでいます。
古文理思考ってことは、自分と他者を完全に切り離しちゃったんですね。そうなんです。それで自分を追い込むだけでなく、無意識に周りのメンバーも追い込んでチーム全体が息苦しくなってしまった。
うわー、それは本人も周りも辛いですね。もちろん一郎さん自身も苦しくなってしまったんですが、脳科学の研究を深める中であることに気づいたんです。何に気づいたんですか?
本当の意味で最高のパフォーマンスが出ている時、つまり心が震えるような大体験をしている時の脳の状態です。端から見ると極限まで追い込んでいるように見えても、本人の脳内は実は純粋な好奇心とかワクワク感で満たされているんですよ。へー、つまり苦しんでるわけじゃないんだ。
そうなんです。それに気づいてから一郎さんの脳の使い方はガラッと変わりまして、古文理思考から周りと深くつながる共同体思考へとシフトしたんです。共同体思考という脳の使い方ですね。
具体的にどう変わったんですか?毎朝3時に起きてワクワクしながら開発に取り組むようになったそうです。毎朝3時ですか?
やらされるのではなく早くみんなに見せたいっていう純粋な喜びで。でもそれ周りの人は引いちゃわないんですか?また社長が異常なペースで働き出したみたいに。
それが引かないんですよ。妻のクレアさんや周囲のメンバーはそのワクワクして楽しそうに仕事をする姿を目の当たりにしまして、はいはい。そうすると義務感からではなく自然とその熱に引き付けられて一生懸命に関わるようになったんです。
これこそがみんなが喜んで関わってくれる集合知性の正体なんです。集合知性、なるほど。リーダーが誰かを責める多責の気持ちを手放して素の自分情熱を共有する。
そうすると人と人との間に強固な脳内ネットワークがつながるんです。でも脳磨きで無意識領域が整うこととかそのリタが電波していくダイナミズムって具体的にどんなイメージなんでしょうか?メタファーというか。
そうですね。リタの心が電波して集合知性が躍動している状態は活気あふれる巨大なオープンキッチンでの持ち寄り大晩餐会をイメージしてみてください。オープンキッチンでの大晩餐会、いいですね。
リーダーは孤独な主婦として一人でフルコースを作る必要はないんです。リーダーの役割は厨房の中心でチームが向かうべき温かい火、つまり大義を灯すことです。大義の火を灯す。
はい。するとその温もりに引き付けられて周りの人々が私はこんな経験があるよって自分の人生の体験というとっておきの食材を持ち寄ってくるんです。みんなが自発的に集まってくるんですね。
あちこちで笑顔で鍋が振られて予期せえのスパイスが混ざり合って一人では絶対に作れないような素晴らしい成果が次々と生まれていく。そんなダイナミズムです。いやー今日はいろんな発見がありました。
最後に一つ明日への問いかけをして終わりにしましょう。明日あなたのオープンキッチンにこれまで隠していたどんな自分の体験という食材を持ち込んでみますか?いい問いですね。
きっと素晴らしいスパイスになるはずです。
音声をもとに書き起こしています。